【ブース初出展レポート】eco-バブル®熊本の海苔養殖現場で実演紹介 |高温下でも高濃度酸素を安定供給

7月2日、熊本県漁業協同組合連合会にて開催されました、熊本県海苔養殖連絡協議会主催の「熊本海苔夏期講習会」にブース初出展いたしました。海苔養殖の最前線で活躍される生産者の皆さまとの対話は、現場のリアルな課題や関心に触れる非常に有意義な一日となりました。
講習会では、近年の海苔養殖業を取り巻く課題として、秋冬期の水温低下の鈍化による生産開始時期の遅れや、芽落ち・芽流れ、海域の貧栄養化などが挙げられました。これに対し、陸上採苗技術の活用や高水温に強い品種の導入など、環境変化に対応した持続的な養殖手法の必要性が語られ、地球規模での環境変化大きさを感じました。
こうした講習会の内容を受け、eco-バブル®としても、海苔養殖の現場で抱える課題に対し、酸素供給技術がどのように貢献できるかを改めて考える機会となりました。
🌞 屋外ブースにてeco-バブル®実演!
今回のブースでは、eco-バブル®-S2機種と酸素濃縮器を用いて、マイクロナノバブルの生成デモンストレーションを行いました。晴天の中、実際に水中にノズルを投入し、バブルの様子や水の変化をその場で体感いただけるようにしました。
ブース出展の様子
💡 eco-バブル®-S2 + 酸素濃縮器によるマイクロナノバブル生成
発生装置の実演により、酸素供給の効果をその場で検証すべく、
**光学式溶存酸素センサー(pro ODO)**で水中のDO(溶存酸素)を測定しました。
📈 驚異の溶存酸素量! 過飽和の実測値が物語るeco-バブル®の実力
測定結果(実測値)
- 水温:38.8℃
- 気圧:750.2 mmHg
- DO%(飽和率):472.4%
- DO(溶存酸素量):30.48 mg/L
proODO溶存酸素計(光学式センサー)で測定
・水温38.8℃
・気圧:750.2 mmHg (ほぼ標準大気圧)
・DO%(飽和率):472.4%(飽和の約4.7倍!)
・DO(溶存酸素量):30.48 mg/L(非常に高濃度)
🔍 補足解説: 一般に、38.8℃・750.2 mmHgの条件下での飽和溶存酸素量は約6.5 mg/L程度。 今回の測定値30.48 mg/Lはその4.3〜4.7倍の「過飽和」状態にあたります。
この高い溶存酸素値は、酸素濃縮器を併用したeco-バブル®による酸素注入によって実現されたものです。
通常の空気ではなく、高濃度の酸素ガスを利用することで、極めて高い溶存酸素供給性能が実現されました。これは、eco-バブル®による酸素供給が、通常の曝気手法を遥かに超える高効率であることを明確に証明する数値です。
海苔養殖を取り巻く環境は年々変化していますが、現場での課題と向き合いながら、技術で支えていく姿勢の大切さを改めて感じる機会となりました。
私たちは、そうした現場の声に寄り添い、これからも「水」に関するソリューションを提供し続けてまいります。
今回の取り組みが、皆さまの養殖現場におけるヒントや気づきとなれば幸いです。