エコバブル(eco-Bubble®)

 

革新的なマイクロバブル技術で生産性を飛躍的に向上

主な特徴

  • 多機能ガス供給:酸素、オゾン、水素、二酸化炭素などを利用し、さまざまな効果を実現。
  •   ・酸素:水中の酸素濃度を高め、魚介類や植物の成長を促進。
      ・オゾン:強力な酸化力で水質を浄化し、病害虫を抑制。
      ・水素:抗酸化効果で植物の健康を維持し、ストレス耐性を向上。

  • 二酸化炭素:植物の光合成を促進し、成長を加速。また、炭酸泉としての機能も提供し、健康 や美容効果を生み出します。
  • 持続可能な環境配慮:環境にやさしい技術で、持続可能な養殖や農業を実現。
  • 多用途利用:魚介類養殖、水質浄化、農業、園芸、健康・美容など、さまざまな分野で効果を発揮。
  • 簡単な導入とメンテナンス:設置が容易で、メンテナンスも簡単。既存のシステムにスムーズに統合可能。

 

利点

  • 生産効率の向上:高効率酸素供給により、収穫量と品質が向上します。
  • コスト削減:水質改善による病害虫の減少で、コストを削減。
  • エコフレンドリー:化学薬品の使用を削減し、環境保護に貢献。
  • 多機能性:さまざまなガスを利用することで、特定の目的に応じた最適な効果を得られます。二酸化炭素の利用により、炭酸泉の健康・美容効果も期待できます。

eco-Bubble®とは?

エアーストーン

泡の水中での動きの違い

水に酸素や二酸化炭素などのガスを吹き込む曝気には,これまでエアーストーンが広く用いられてきました。

しかしながら,泡は水中を真上に上昇して,
すぐに空気中へ抜けてしまいます(写真左)。このような泡では,ガスを効率良く水に溶け込ませることができません.

eco-Bubble®-400

約 30年前、日本で画期的な装置が開発されました。「マイクロバブル発生装置」です。マイクロバブル(直径1〜30μmの細かい泡)は浮力が小さく、水中を長い時間漂います(写真左)。小さい泡は体積あたりの表面積が非常に大きくなるので、水中を漂う間に酸素が効率良く水に溶け込んでいきます。

2つのマイクロバブル発生方式

・液体を動かして反応槽(ノズル)へ導入した気体を液体と反応させて泡を発生させる方式
・液体が静止状態で泡を発生させる方式

eco-Bubble® は前者で,「旋回液流方式」を採用しています.ポンプの力で液体をノズル内部へ送り込んで渦流を起こし,渦流が引き込んだ気体と反応して大量のマイクロバブルを発生します.

 

マイクロバブル発生ノズルの進化型 DDHRSとは?

DDHRS (Dual-chamber/Dual-vortex High-speed Rotation System):二重渦式高速回転気液混合二重槽

旋回液流方式のマイクロバブル発生ノズルの基本構造を見直して、さらに大量のマイクロバブルを発生できる技術を開発しました。

ポンプでノズル内に液体を送ると、下降する渦流(外渦)の内側に回転半径の小さい渦流(内渦)が発生します(右図)。この内渦は高速に回転し、ノズル外から引き込んだ気体との接触面積を増やし、大量のマイクロバブルを発生します。

ノズル内部での渦流に対する抵抗が少なく、スムーズな回転により省電力で大量のマイクロバブル水の吐出量を確保できます。

DDHRS 方式マイクロバブル発生ノズルの構造

 

DDHRS がもたらす大きな効果

水中への超効率的ガス溶解性

DDHRSマイクロバブル発生ノズルを装着した装置(eco-Bubble®-400)と同じ旋回流方式の従来型装置(1つの旋回渦流を発生する装置)を使って、海水を空気のマイクロバブルで曝気しました。同じ水中ポンプを用いても、DDHRSでは約3倍の速度で酸素が溶解します。

不思議なマイクロバブルの性質

エアーストーンで曝気すると、塩水では酸素の溶解速度が低下します。一方、DDHRSでは水の塩分の上昇とともに酸素の溶解が加速されていきます。

 

eco-Bubble®の製品リスト

eco-Bubble®-250, -400

消費電力250Wまたは400Wの水中ポンプにDDHRS(二重渦式高速回転気液混合二重槽)を搭載したマイクロバブル発生装置のコンパクトモデル

この装置にエアーチューブを接続して水中に浸け、電源を入れるとノズルから泡が発生します(写真右)。エアーコックを使って、水の状態に合わせてノズルへの通気量を適宜調整すると、マイクロバブルが発生します。この装置の設置や使用方法はきわめて簡単です。このモデルは可搬性に優れているので、曝気が必要な場所に運んで設置し、必要に応じて使用することができます.eco-Bubble®-250は淡水の曝気用、eco-Bubble®-400は海水などの腐食性のある水中での使用に適しています。

eco-Bubble®-250、400

【装置の用途】

  • 10㎥程度までの水槽へのガス(酸素、オゾン、二酸化炭素、水素)の溶解
  • 魚介類の飼育槽や魚類養殖生け簀の溶存酸素濃度の維持
  • 水耕栽培等の農業用水に利用する高濃度酸素水の作成
  • 洗浄処理の促進など
型式 出力 相・電圧 重量 材質 材質
(W) (V) (kg) ノズル部 モーター金属部
ECBL-250S 250 単・100 14.5 SUS304 ステンレス
ECBL-250T 250 三・200 14.5 SUS304 ステンレス
ECBL-400S 400 単・100 14.5 SUS316 チタン
ECBL-400T 400 三・200 14.5 SUS316 チタン

*装置の外寸:35cm(H)× 25cm(W)

 

eco-Bubble®-N シリーズ

DDHRSマイクロバブル発生ノズルとポンプの分離型モデル。1台のポンプを用いて、3Nでは3基のノズル、5Nでは5基のノズルを搭載するので,大容量の水の処理に対応できます。

eco-Bubble®-1N

このモデルは、消費電力400Wの陸上ポンプに1基のDDHRSマイクロバブル発生ノズルをホースで接続して、水を入れた反応槽でマイクロバブルを発生させます。設置場所が固定されていて、10㎥程度までの水の処理に適しています。
型式 ポンプ ノズル
出力 相・電圧 インペラ材質 重量 材質 重量
(W) (V) (kg) ノズル部 (kg)
ECBL-IN-S 400 単・100 樹 脂 28.0 SUS316 5.0
ECBL-IN-T 400 三・200 樹 脂 27.2 SUS316 5.0

*ノズル外寸:18cm(H)× 14cm(Φ)(脚部および取水口を除く)

 

eco-Bubble®-3N, -5N

DDHRS マイクロバブル発生ノズル3基または5基を搭載したモデル。最大のマイクロバブル発生量を誇り、大容量の水の処理やエビ養殖池などの水産養殖施設の水質維持への利用に適しています。

eco-Bubble®-3N

eco-Bubble®-5N

型式 ポンプ ノズル*
出力 相・電圧 インペラ材質 重量 ノズル数 材質 重量
(W) (V) (kg) ノズル部 (kg)
ECBL-3N-T 1,500 三・200 樹 脂 32 3 SUS316 15
ECBL-5N-T 1,500/2,200 三・200 樹 脂 32/38 5 SUS316 23

*ノズル外寸:22cm(H)× 33cm(Φ)、**ポンプ:50Hzの場合の重量(32/51kg)

 

eco-Bubble®-S シリーズ

DDHRSマイクロバブル発生ノズルを小型化したモデル。マイクロバブル発生装置を日常の暮らしの様々な場面に利用できる装置にするために、開発を進めています。

eco-Bubble®-S1, S2


eco-Bubble®-S1:水槽に最大20Lの水を入れて、小型DDHRSノズルよりマイクロバブルを発生させます。マグネットポンプを使用しているので,処理水は飲用に利用することができます

型式 マグネットポンプ ノズル 水槽
出力 相・電圧 重量 材質 外寸 重量 容量
(50Hz/60Hz.W) (V) (kg) (H)×(Φ)cm (kg) (L)
ECBL-S1-S 225/325 単・100 7.3 SUS316 16.3×6.4 1.3 20
ECBL-S2-S 190/280 単・100 6.9 SUS316 7.8×4.8 0.6 10

**三相・200Vにも別途対応できます。

 

DDHRS 小型ノズル

eco-Bubble®-S1用   eco-Bubble®-S2用

eco-Bubble®は、DDHRSノズルへエアーチューブを通して、送り込むガスの種類によっていろいろな使い方ができます。1台で何役もこなせます。⒈ 水素水作製装置:エアーチューブに水素ガスボンベを接続します.水中で水素・マイクロバブルを発生して水に溶解させると,水素水を作ることができます。

2. 人工炭酸泉作製装置:エアーチューブに炭酸ガスボンベを接続します。お湯の中で炭酸ガスマイクロバブルを発生して溶解させると,人工炭酸泉を作ることができます。

3. その他:高濃度酸素水(40ppm)、オゾン水など