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寒冷地仕様雨水サンプラー関連装置製作

前回に続き、国立水俣病総合研究センター様から新たなご依頼をいただき、寒冷地に設置される雨水サンプラー関連装置を製作しました。

水銀研究に貢献するための特別仕様

今回製作したのは、

温調器
シリコンラバーヒーター
断熱BOX
ロート受け台

といった、厳しい環境下でも安定して動作するための専用パーツ一式です。

設置場所は最低気温 -30℃ にも達する寒冷地とのことで、装置全体がその厳しい気象条件にも耐えられるよう、素材の選定や設計に工夫を凝らしました。
内部の温度が適切に保たれることで、正確な水銀のモニタリングデータを得るための安定した運用が可能となります。

なぜ、雨水サンプラーが必要なのか?

水俣病の原因物質である水銀は、大気を通じて世界中を循環し、降雨によって地表に運ばれます。特に近年では、酸性雨による堆積物からの水銀溶出が注目されており、
その動態を把握するためには降水中の水銀を高精度で採取・分析することが必要です。

このような背景から、雨水サンプラーは水銀の動きや環境影響を科学的に把握する上で、非常に重要な装置となっています。

研究の現場を支えるものづくり

私たちは、測定装置そのものではなく、その「安定運用を支える環境構築」を担う立場として、これまでも阿蘇山のふもとへのモニタリング装置架台の設置などに携わってきました。

今回のように、環境条件に合わせた特注製作を通じて、水銀研究の一端を支えられたことを光栄に思います。

これからも必要なときに、必要なものを

このプロジェクトを通して、現場の状況に応じた柔軟な対応力と技術的な工夫の大切さを改めて感じました。
これからも、「必要なときに、必要なものを提供する」という姿勢を大切にし、環境研究や社会課題に貢献できるものづくりを続けていきます。

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